肉じゃがって、家庭料理のド定番で、肉とじゃがいもを煮るだけの料理であるはずなのに、実はかなりバリエーションありますよね。お肉は牛肉?豚肉? お肉とじゃがいも以外に何を入れる? 味付けはこってり系?さっぱり系?
ウチは、基本的に豚肉を使います。それもたいてい、しっかり脂の甘みが味わえる豚バラの薄切り肉。じゃがいもは、煮崩したくないので崩れにくいメークインを使います。
肉・じゃがいも以外で入れるのは玉ねぎと、彩りになる緑色のもの。冷凍のグリーンピースを使うことが多いですが、いんげんやきぬさや、アスパラガスなんてこともありますよ。
味付けは、塩こうじ・みりん・白だしに、砂糖とおしょうゆを少々のあっさり系。塩こうじを使うため、おしょうゆは仕上げにちょろっと垂らす程度で、煮上がりの色もかなり薄いです。
煮崩さずに煮きるため、一口大にカットしたじゃがいもは面取りをして水に放っておきます。この面取りが面倒くさいので、小さめのじゃがいもを使います(^^; これで6個くらい使ったかな。2食分です。玉ねぎは中1個、お肉は120gくらいかな。
そして、ごま油でお肉と玉ねぎを最初に炒めるので、フライパンを使います。お肉に一通り火が通ったらじゃがいもを加え、塩こうじを投入して弱火で炒めてじゃがいもをなじませ、みりんと白だしを入れ、お湯を加えて砂糖も少々。
ウチのフライパンは、蒸気口の調節もできるドーム型の大きなふたが使えるので、落としぶたではなくそのふたを使います。あくをすくい取ったらふたをして、じゃがいもが柔らかくなるまで中火で放置。
じゃがいもが煮えたらふたを取り、おしょうゆを少し垂らしてから、冷凍グリーンピースを投入。火を強めて、焦げ付かせないようフライパンをゆらしながら、おつゆを煮きって完成です。
見た目の色は薄いですが、結構しっかり味は付いてます。メークインだとほくほくというよりは、やっぱりもっちりした感じの仕上がりになりますね。
献立は、肉じゃがにおみそ汁とおにぎり。おみそ汁は、白菜・しめじ・えのきだけに相変わらず刻んだ三つ葉をどっさり。丸い焼き麩もトッピング。おにぎりは、十六穀米に焼き海苔を巻いて。あ、手塩は使いません。うん、減塩減塩w
実は、久しぶりに肉じゃがを作ろうと思ったのは、『広告会社、男子寮のおかずくん』(オトクニ/著)という漫画を読んだからです。
広告代理店で営業をしている西尾和(にしお・かず)くん、通称おかずくんが、同じ独身寮に住む男4人で毎週持ち寄りのごはん会をするっていう漫画なんですが、最初に肉じゃがが登場するんですねー。
関西出身のおかずくんが作る肉じゃがは、スライサーでおろした玉ねぎをたっぷり入れて、味付けにすきやきのたれを使うという、甘みたっぷりなこってり系。これは確かに、男子飯かもw
そして、ウチの肉じゃがは豚肉でしらたきが入ってるとか、もっとおつゆが多くてしゃばしゃばした感じだとか、男4人で盛り上がり、でもどんな肉じゃがでも違和感ないよなーと納得しちゃうという。
確かに、ウチの肉じゃがとは違うけど、おかずくんの作る肉じゃがもすっごくおいしそう。そう思って、ほかのおうちの肉じゃがについても知りたくなってしまいました。
以前 ブリ大根の柚子皮のせ でご紹介した漫画『あたりのキッチン!』(白乃雪/著)でも、肉じゃがは登場しますよ。
1巻の第3膳で、これは肉じゃがからカレーっていう流れのお話なんですが、その肉じゃがを食べた樹くん(11歳)が、主人公の清美ちゃん(大学生)にその場でプロポーズしちゃうというおいしさでw
その肉じゃがは、炒めずに「炊き」だけで仕上げ、隠し味にお酢を使い、お肉は豚ロースの塊肉を使うという、さすがプロの料理人である定食屋さんの肉じゃがです。カレー粉でアレンジしてもおいしいって描いてあったし。
それに、これも私の大好きなごはん漫画『甘々と稲妻』(雨隠ギド/著)にも、肉じゃがは登場します。9巻で、小学生になったつむぎちゃんが、夏休みの自由研究で肉じゃがを作るんですね。
つむぎちゃんは、最初に図書館へ行って肉じゃがのレシピを探すんだけど、やっぱり肉じゃがってレシピありすぎw 最終的には、牛薄切り肉に玉ねぎとしらたきも入れた、結構スタンダード?な肉じゃがになりました。でも、ちゃんと昆布でお出汁も取るんですよ。
小学生が自由研究でお料理するって、なんかすっごい楽しそう。周りの人たちも、どきどきしながら見守って、最後にはみんな一緒においしいねって食べられるなんて、ホントにステキな自由研究ですよね。

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